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VHDLは、デジタル回路設計用の、ハードウェア記述言語(HDL: Hardware Description Language)の一種である。EDA分野における標準の一つ。主として論理回路の設計に、特にFPGAやASICなどの設計で使う。IEEEとIECで同一規格IEEE 1076-2008 VHDL Language Reference Manual/IEC 61691-1-1:2011 Behavioural languages - Part 1-1: VHDL Language Reference Manual を発行している。名前の由来は英語のVHSIC HDLの略で、VHSICは、very high speed integrated circuits(超高速集積回路)である。 == 歴史 == 米国国防総省は、業者の納品する機器で含むASICの動作の文書記述のためにVHDLを開発した。すなわち、分厚く複雑になりがちな紙のマニュアルの代替を目指したのが始まりである。 全般に、同じく米国防総省のプログラミング言語であるAdaの影響が大きく、その構文は(Adaと同じく)いわゆる「ALGOL系」である。規格では、ケース・インセンシティブ(大文字、小文字の区別をしない)としている。 この文書作成用言語で書いた仕様がそのまま実行できたら便利であろうとのアイデアにより、論理(シミュレータ)が実装され、さらにゲートレベルの回路を生成する論理合成ツール(ソフトウェア)が実装された。合成ツールを用いれば、他のHDLと同様、同じVHDL記述から設計者の指定する条件で別の回路を合成することもできる。費用を優先するか、性能を優先するか、その他各種の複合条件を指定して生成することができる。 VHDLの最初のバージョンはIEEE 1076-1987として規格化した。整数、実数、論理値、文字、時間およびそれらの配列としてbit_vectorやstring(文字列)など広範囲なデータ型がある。 しかしこのバージョンでは多値論理を定義していない。信号のドライブ能力や不定値を考慮した9値のstd_logicを定め、IEEE 1164として規格化した。 その後、IEEE 1076-1993〔1076-1993 IEEE Standard VHDL Language Reference Manual 〕、IEEE 1076-2000〔1076-2000 IEEE Standard VHDL Language Reference Manual 〕、IEEE 1076-2002〔1076-2002 IEEE Standard VHDL Language Reference Manual 〕、IEEE 1076-2008〔1076-2008 IEEE Standard VHDL Language Reference Manual 〕 と改定し、IECが同一規格を発行するようになった。WTO/TBT協定で、国際取引の技術基準は国際規格を尊重することになっているため、IECの規格文書として発行することに合意したものである。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「VHDL」の詳細全文を読む 英語版ウィキペディアに対照対訳語「 VHDL 」があります。 スポンサード リンク
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